無事に試験・面接も受かり入学式です。
正直30歳で学生生活は考えもしなかったので少し浮ついた気持ちでした。
木工科の生徒は約40人位で
年齢、性別がバラバラで不思議な感覚に陥ります。
その中でも20代後半~30代は皆真剣で家具に対する自分なりの考えや
こだわりを持っており、椅子作りが楽しかったので選んだ自分が少し恥ずかしい位でした。
年下でも未来のビジョンをしっかり持ち取り組んでるのを見ると尊敬できますね。
失業手当について
失業手当は本来は何か月間で打ち切られるのですが、職業訓練校に通ってる間は
ずっと受給できます。例外もあり出席日数が少ないと受給額も減る仕組みになってます。
自己都合で退職した場合は3か月は失業手当は受給出来ないのですが、職業訓練校に入学と
同時に受給権利が発生しますので、私は大変助かりました。
そんな学校生活ですが最初は鉋の刃研ぎで半年もやります。
来る日も来る日も鉋研ぎ・・・
毎日指は絆創膏だらけで爪の中は真っ黒になりながら
少し不安に感じる毎日でしたが今では良い経験をしたと思います。
鋸の使い方、ホゾの切り方、機械の扱い方色々と勉強して
一つの家具を一から作る難しさや細部までのこだわりが良い家具を生む大事さ
そして始めて使った塗装ガン、吹き付けのガンです。
建築関係では基本刷毛による塗装が主流なので凄い良い体験が出来て
今こうして塗装が出来るのもこの時の経験があるからだと思います。
学校生活も後半になると就職活動で忙しくなりますが、私は独立希望でしたので
違う意味で気楽・・・というか就職より大変な道なんですが・・
傍から見た感じですが求人の数や規模をみると選ばなければ働き口はみつかる
ちいさな木工所など零細企業の求人が沢山あり給料自体は多いとは言えませんが
選ばなければ見つかります。
卒業間近でようやく工房の賃貸契約をして少ない機械類を入れてスタートを切ります
貯金も底をつき家計は火の車で、三人目の子供をお腹に宿してる妻が
卒業してから仕事は貰えるの? そうなんです卒業と同時に失業手当も終わりなんで
何とかしなければなりません。
色々と考えた結果二つの仕事を同時やる事になりますが、それは勿論
家具修理が軌道に乗るまで、いつになるか分かりませんが・・・
そして卒業式、不安と希望を持ち入学して早い1年間で学生に戻った楽しさと
独立して頑張る大変さを学び心の底から感謝の気持ちがいっぱいです。
木工科の先生方、同期の皆ありがとうございました。