嫁入り道具として箪笥を花嫁の家族から送る習慣があります。
婚礼箪笥
思い出深い家具に間違いありません！
今回依頼いただきましたのは、大きすぎて使いづらい箪笥の修理
縮小リメイクになります。
お客様の身長に対して箪笥の高さが合わないのと
使い続けて不必要な部分の縮小リメイクです。
婚礼箪笥修理前
引き取りした婚礼箪笥です。
とても大きいのでお客様の身長では使いづらいみたいで
小さく改造していきます。
初めによく観察して使える部分と撤去する部分を見極めます。
婚礼箪笥分解
引出し部分と天板部分を切り取りました。
使う両開きの部分に側板を移植する予定で
難しいのは天板で縮小範囲に切り込み
また再接着しなきゃいけません。
その接着した所は塗装が剥げているので部分塗装です。
婚礼箪笥組立
綺麗に切断できたのですが、塗膜はパリパリで
よく見るとギザギザになっています。
側板は何の問題もなく綺麗に付いたので一安心です。
家具を組み立てるのに必須なのが左に写っている鉄のバーで
クランプ・ハタガネという物です。
物凄い力で引っ張りボンドのチカラで固持して組み上がります。
部分塗装
色の違いがハッキリとわかるので直して行きます。
手に持っているの吹き付けガンの一番小さなタイプで
エアブラシと言います。こういった細かい部分の塗装に向いてるので
重宝しています。
木目は残っているので染料系で着色して顔料系でぼかして仕上げます。
組立
下の台輪から組み立てていきます。
次に本体を乗せて、その上に部分塗装した
天板を固定して完成になります。
台輪の畳すりも新規に取り付けて
いよいよ完成
完成
出来上がりました。
切ってくっ付ける作業ですが、如何に違和感なく
仕上げるかがプロの腕だと思います。
思い入れがある家具なので失敗は許されませんので
大変プレッシャーがかかりますが、そこは経験と技術で
乗り越えていきます。
ありがとうございました。
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