大きな無垢のテーブルの塗り替えです。
このテーブル厚みがあり一人では持てない鬼重量で引取り時も大変でしたが
修復するので気持ちに余裕があり納品時の過酷さを想像すると
軽い貧血を起こしそう・・・・
お客様は天板の塗装がグラデーションになっているので少し濃い目に仕上げてほしいとの事でした
鬼重量なので最初から最後まで写真のセッティングのまま作業します。
塗装で大事なのは一に研磨、二に研磨・・
そうです傷を出来る限り削り取り、それでも消えない傷や凹みは埋めて平らにします。
削って消した方が仕上がりは綺麗なので埋める作業は避けたい
埋めた個所は本来の木地が持つ塗料の吸い込みが違うので色が濃くなる事になります。
木目方向なら目立たないのですが木目とは違う不自然な傷は目立つ
だから研磨作業は大事です。しかし無垢のテーブルだから言える事で
突板など薄い木材を貼り合わせたテーブルは研磨で木目がなくなる事もあるので
時と場合により修理方法は変えていきます。
着色を済ませています。
木口が濃い色で、それに合わせて強いグラデーションに塗っています。
この作業で研磨はタブーで色が取れると修復は神業的なセンスが必要になり
一日くらいは色合わせ・修復にとられるので大変です。
どうしても研磨が必要な場合は透明な塗料・サンディング中塗りで塗膜をつけてから
研磨します。
艶ありのトップ塗装で綺麗に豪華に仕上がります。
一度目は塗膜を強くしたいのでパッパッと吹き付け
二度目に本気で塗ります。1800mmを超えるテーブルを一度で綺麗に吹き付けるのは
結構難しく集中力が必要です。
後日、無事納品出来ました。
ありがとうございました。
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