古い茶箪笥の修復作業です。
昔の座布団や布団を収納する箪笥の構造に似ている茶箪笥です。
深い茶色でレトロ感満載でお客様もボロボロだけど雰囲気に惚れ込み修復するとの事で
ポアシアに依頼くださいました。
この依頼までに一度上段の引き戸4枚のみ修復依頼があり、出来上がった扉と現行の箪笥との差が余りにも大きいので
今回修理依頼になっています。
こちらが扉修理の写真です。
ウレタンの艶消しで仕上げているので溶け込んでますが
さすがに木材の劣化部分との差が歴然で違和感があります。
丸裸になるまで分解作業です。
正直側板や底板は修理に耐えうる状態ではないのでお客様にご報告後に交換します。
解体が終わったら洗い作業です。
今までの汚れや木材の水分による膨らみ、再度乾燥による割れを先知します。
ただの水洗いに見えますがとても大事な工程で家具修理では必須になり
洗剤も微粒子で傷付かないように丁寧に尚且つ必要なところは力一杯に研磨します。
洗いが終わりましたので乾燥させて元通りに組み立てていきます。
勿論生来の組立方と同じく溝や釘を駆使していきますので時間がかかる作業です。
この箪笥は部分により違う木材で作られているので木地のままだと色違いがみられますが
着色で色は均一になるのでご安心ください。
また上下で分かれている部分はダボ継でズレないように細工してあります。
見えない部分なのですが確りと表面の面を合わせます。
着色工程
組み立てる前に着色・塗装をします。
別々に行った方がムラなく仕上がりますので
出来る限り単体で塗装していきます。
写真がピンボケしており申し訳ありません・・・・
完成していますがお客様にご報告で少し指摘があり
手直しです。
茶箪笥で使用しているので網目は害虫などの進入などに繋がるので板に交換したのですが、
裏目に出ました・・・
網目を含めたレトロ感に惚れ込んだお客様の意思を考えていなかった自分に反省です。
ご指摘通りに元の網目を取り付けて作業終了!!
板に交換した引き戸
網目に再度交換
元々の網を再利用です。
お客様の別荘の古民家に納品でおわりです。
色合い、形、使い勝手がすべてにおいて
古民家とマッチしており素敵な感じでした。
ご依頼ありがとうございました。
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